2011年8月8日月曜日

秋立ちぬというけれど

 今日は立秋、暦の上では今日から「秋」、とはいっても気温の上からは夏真っ盛り。毎日暑い日が続いているが、我が家はド田舎、それも泉が源泉の川がすぐ横を流れているため、7月末までは夜は気温も下がり、寝苦しい思いはしなかった。しかし、8月に入ってからは夜も暑くて寝苦しい。

 「なにが秋立ちぬじゃ」

 と天に向かって言いたくなる。

 今日も夏の一日、何ら変わることがない。ゴロゴロ、ピカッ、ザァ~と夕立があって、そのあと涼しくでもなれば、立秋を実感できようが、とりわけ暑い一日で終わった。
 ただ、あいさつの上からは今日からは「残暑見舞いになる。」 暑中だろうが、残暑だろうが、どっちでもいいと思うが習慣なので従う方が

 「いいざんしょ!」

 どこもかしこも暑いがこんな中、ほんのちょっとした「秋の気配」を見つけ出すのが「風流」というものである。

 「そよと吹く、涼しい風」、それでなくても秋の風物の先走りでもいい。たとえば「秋桜(コスモス)」一輪が咲いただけでもいい。

 風流を求めて夕方外を歩いたが、西日がきつく、風などない。めまいがするような暑さですぐ家に引き返した。で、自然の風に当たらず扇風機に当たっている。

 昔の風流人は「風」に秋の気配を感じる人が多かったようである。

 おそらく今日の「立秋」で新聞のコラム、多くの人々のブログなどでうんざりするほど取り上げられるのは次の歌であろう、

 秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる  (藤原敏行)

 わたしは今日は「小さな秋」を感じることはできなかったが、実は2日前、MOTOさんの勤めているところのバザー「納涼祭」で風景を撮っていて、偶然、雲の形と流れに「小さな秋」を感じた。
 下の動画がそれである。

 上層は薄い巻雲、まだら雲で秋の「西風」に流されている。しかし、低層の雲は積乱雲で西にわだかまり、これは「東風」で流されるから、上層雲と低層雲が逆向きにながれ、交差する。

 それを読んだ古今の和歌を思い出した。まさにこの動画の撮影日と同じ立秋の前の日に読んだのである。

 夏と秋と行きかふ空の通ひ路はかたへ涼しき風や吹くらむ (凡河内躬恒)



2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

 蛾次郎さん、空のキャンバスっていいですね!無料で壮大な三次元スペクタクルを毎日見せてくれます。空を見てると、テレビとか要らないですよね。音楽も鳥の鳴き声と風の音で十分です。
 陰暦ってなぜか先取りの兆候がありますが、遅れるよりかはいいと思います。(^_^.)空のうろこ雲を見て、精神的に涼しくなる。昔の人の知恵のような気がします。雲の中には、人間に転生する前の魂が待機しているといいますが、そのような気もします。(-.-)

yamasan さんのコメント...

⇒憂い顔、「田園の憂鬱」編 30代初期

 しんさまの感性って私と似てる気がします。やっぱ、平安時代に霊験を競った阿闍梨同士かもしれませんね。
 雲は霊気と私もそう見ます。また生気でもあります。息吹が雲になります。

 仏教では火葬で魂を送ります。その「鳥辺野の煙」は上空に舞い雲と一体化します。
 まさにしんさまと同じように見ます。